SME 3009 S2 imp

オーディオいじり♪
SME 30XX シリーズの純正のフォノケーブルは貧弱で安っぽい、でも音がいい(らしい)・・
アンプ間・スピーカーケーブル等で水道ホース位の何万・何十万のケーブルを使っている人でも
SME 30XX には純正のこのケ−ブルを使っている。安っぽいと言っても新品が定価37,000円もする。

37,000円の内30,000円はプラグに付いてるSME ENGLANDの刻印の値段だろう!!

シールド線も1芯タイプでシールド側はスカスカでHOT側もたぶん細い線が使ってあると思う
唯一良い点はHOT側のセンターピンが空洞で、先端でハンダ付けするタイプになっています
こういったタイプのプラグは今は殆んど無く、この点が音がいいと言われる理由だと思います

アーム側のRCAジャックが横から付けるタイプなので、キャビネットの構造上ケーブルに
負荷が掛かり純正ケーブルでは下の画像のように不安ですので、交換する事にします。
アンプ側問題なし クリック!で拡大アーム側よじれて線が一本・・・クリック!で拡大
設置時はもっとカーブ・・・

さてケーブルをどうするか、sme 3009に似合う既製品は見当たらないので、自作することにします。
シールドケーブルは前から気になっていたBeldenの88760でRCAプラグはSwitchcraftにします。

ケーブル6mとRCAプラグ3種類を各4個注文しました。全部で送料合わせて1万円でお釣りが来ます。
LRペアで3組は出来ます。純正ケーブルは1組で37,000円ですからかなり安く上がります。

到着しました!!
Belden 88760は絶縁体は芯線および外皮も全てテフロンを使用、シールドはアルミ箔で内側にZ-foldと言う
透明のシートが重なっていて、このZ-foldが色々な意味でいい仕事しているそうです。

RCAプラグはショートタイプがSMEのスプリング部分を省いた分より、さらに1mmほど短くセンターピンが空洞で
SMEの純正に一番近いのでこれが良さそうですが、純正と違って2芯タイプですからハンダ付けが大変そうです。
Beldenの88760・・・クリック!で拡大

RCAプラグはSwitchcraft クリック!で拡大
左からショートピン・金めっきピン・アングル金めっきピン
SME純正とショートピン

結局、入力側をアングルタイプ出力側を普通の金めっきタイプにする事にしました。
入力側は一芯とシールドのトレンド線をアースに接続、出力側はシールドとトレンド線をカット
一芯のみアースに接続しセミバランス方式にします。2芯シールドの場合これが普通ですけど。
ハンダ付無しで通電チェックOK クリック!で拡大もちろんハンダ付けクリック!で拡大

絶縁・補強・LR区別の為収縮チューブで
次に出力側です。簡単に済むと思ったのですが、マイナス側の線を噛ませる為ボッチを曲げた時に
プラス側の芯線の外皮を少し剥いてしまいました。接触はしてないのでショートの心配はありませんが
気になるのでやり直したい所ですが、めんどくさいのでセメダインSUPERXで隙間を補強しときます。
ボッチ曲げる前 クリック!で拡大赤の芯線に傷が・・・クリック!で拡大
SUPER Xで補強クリック!で拡大入力側と同じ様に

アース線を作りシールドネットを被せて完成です。シールドネットの結線はしていません。
材料費 4,000円弱 ガレージメーカー価格15,000円位かな・・・

アームボートとスライドプレートの間に何かスペーサーを入れたいと思っていたので
ばらしてあるついでに何かでスペーサーを作りたいと思います。手持ちの革にしました。
あっと言う間に完成!!
アームを取付ける左右触れない様にウレタンをはさむ・画像ははさむ前

L字型のプラグですから左右が干渉しないように、間にウレタンをはさみました触れても
問題ないと思いますが念の為。ウエイト・カウンター等を取り付け、調整して完了です。

早速レコードを聞いてみたが、SN比・歪感は明らかに改善しています。解像度等も
良くなった気がしますが、ケーブルの違いだけではなく交換針からプリアンプまでの
各接点のクリーニング、シェル・カートリッジ間、ボード・プレート間のスペーサーの追加
アームの再調整等トータルの事でケーブルの交換よりも、その他の事の方が大きいと思います。

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